AI OCRとAutoMateの連携が求められる背景・理由
画像イメージから文字・数字・記号などのデータを読み取るOCRは、日本では1980年代から普及し始めた長い歴史を持っています。それが最近、急速に注目を集めているのは、1つはAI技術の適用による識字率の飛躍的な向上と、もう1つはAutoMateのようなRPAツールとの連携です。
OCRのこの2つの拡張により、帳票や文書のデータを読み取って、その次の業務システムへの入力・登録へとつなげる一連の業務の自動化が、容易に実現可能になりました。
AI OCRとAutoMateとの連携は、これまで自動化の“空白地帯”であったOCRで読み取ったデータの活用に革新的な道を開いています。
AI OCRとAutoMateの連携の仕組み
AI OCRは、AI機能および認識支援の辞書機能を備えたOCR製品です。オンプレミス型とクラウド型の2つのタイプがあります。
オンプレミス型は主として大量の文書の読み取りに、クラウド型は比較的小規模な文書の読み取りに向いていますが、オンプレミス型の代表的な製品は、AnyForm OCRです。
AnyForm OCRは、FAXやメール、および複合機やスキャンマシンなどで読み取った画像データを解析し、テキストデータ化するソリューションです。
OCRのステップとしては、画像の取り込み→レイアウトの確認→文字・数字・記号の切り出し→文字・数字・記号の認識→出力、ですが、AnyForm OCRは、この文字・数字・記号の切り出しと認識の工程にAI機能と認識支援辞書を活用することにより、極めて高い認識率を誇っています。
AutoMateとの連携は、AnyForm OCRで出力されたデータが指定のフォルダに保存されると、それをトリガーにしてAutoMateのタスクが起動し、処理が行われます。
AutoMateでは、指定のフォルダにデータが保存されるとタスクが軌道するトリガー機能を備えているので、簡単に連携させることができます。
AI OCRとAutoMateを連携させるメリット
(1)帳票・文書の読み取りから業務システム処理まで一貫処理が可能
AI OCRとAutoMateを連携させることによって、帳票・文書の読み取りから業務システムへの入力・登録までを自動で一貫処理できます。業務の効率性を大きく高めるソリューションです。
(2)AI OCRでテキスト化されたデータはAutoMateでさまざまな展開が可能
AutoMateは、テキスト化されたデータであれば、さまざまなロボットに組み込むことができ、自動処理のシステムを構築できます(上図)。AI OCRはAutoMateとの連携によって、活用範囲を大幅に広げることができます。
こんな方にオススメ!
・帳票・文書の読み取りから業務システムへの入力・登録を自動化したいお客様
・AI OCRで読み取ったデータを業務システムの一部に組み込み、業務の効率化をさらに進めたお客様
・・・・・・・・
AutoMateソリューションガイド CONTENTS
・Web-EDI自動化 ◎データの取得から保存まで、Web-EDI操作を自動化
・Webデータベース連携 ◎顧客情報・案件情報・・・Excelの多様なデータを一元管理
・音声データ連携 ◎日報や会議の発言・・・音声を認識してシステム連携・データ保存
・IT資産管理 ◎IT資産管理ツールを補完し、自動化や管理を強化・拡充
・名刺データ/コンタクト履歴管理 ◎日報からデータを自動抽出し名刺管理システムへ移行・保存
・RPAロボット管理 ◎ロボットのライフサイクル/稼働状況を管理、野良ロボットを抑制
・帳票振り分け管理 ◎AI画像認識ソリューションと連携し、紙帳票の自動振り分けを実現
・AI OCR連携 ◎FAXやメール受信の受発注データなどをAI OCRで読み取り、基幹システム連携
・クラウド型AI OCR連携 ◎AI OCR-RPA連携を低コストで実現、スモールスタートが可能
・業務可視化ツール ◎PC操作の情報を取得し、RPA化すべき手順を可視化、RPA化の効果測定も