news 【RPAの活用事例】手動プロセスを自動化し、新しいレベルの生産性を生み出す

本記事はAutoMate製品開発元Helpsystems社の記事を翻訳したものです。

反復的な手動タスクによって、いたるところでリソース不足のIT部門が行き詰まりを感じる中、ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)を導入する事業計画(プロジェクト)では、他のビジネス分野での改善に重点が当てられることがよくあります。多くのIT部門では、何百ものタスクがマニュアル作業で処理されているか、複雑なスクリプトや開発作業を使って実行されており、長期にわたって維持することはほとんど不可能です。レポート作成からファイル転送、データベースの抽出など、RPAの活用事例を改めて見直し、自動化によって既存のプロセスを改善する方法を検討してみましょう。

なぜRPAの取り組みにおいてIT部門は見過ごされるのか?
貴社では、財務・サポート・人事などの分野で定型業務を処理するために、すでにRPAを評価しているか、使用している場合があります。しかし残念ながら、IT部門は次の2つの主な理由から事業計画における主要なステークホルダーと見なされていないことがよくあります。
・RPAプロジェクトは、他のビジネス領域からの要件に基づいて展開されていくもので、IT部門へのニーズは評価や検討に含まれていない。
・多くのRPAソリューションのライセンス構築と費用が他の領域で使用されている場合、IT部門がメリットを得ることがない。特にプロジェクトの事業領域が費用を負担している場合はなおさらである。

人手不足に直面したビジネス継続の支援
プロジェクト内の要求リストは、間違いなく増え続けます。しかし、ビジネスを促進させる戦略的なプロジェクトに取り組むには十分なリソースがない上に、時間のかかる定型業務に時間を割くことはできません。
パンデミックによって起きたGreat Resignation(大量退職時代)や欠員補充に苦闘する中、こういった定型業務の負担を軽減することはこれまで以上に重要となっています。IT部門は、ビジネスの継続性をサポートするため、従業員をより価値の高いプロジェクトに集中できるよう、時間のかかる面倒な作業を排除し、迅速に移行する必要があります。さらに、世界的なサイバー攻撃の増加に対応するためにサイバーセキュリティの取り組みを強化する必要があるため、可能な限り自動化を活用することは管理者の時間を確保する上では画期的な支援となります。

【12のRPA活用事例】IT部門に自動化を導入する
RPAは、IT部門で手動プロセスの合理化において、多くの用途があります。HelpSystemsが提供するAutoMateを使用すると、驚くほどコスト効率よく生産性を向上されることができます。AutoMateはRPA市場を長期にわたって先導しています。またAutoMate Bot Storeでは構成済みの自動化を提供しているため、すぐに導入して迅速なROIを達成できるようサポートします。
RPAの活用事例の一部を紹介していきますので、可能な活用方法を考えてみましょう。

1. GUIの自動化:ログイン、データスクレイピング、レポートのダウンロード、サイトの品質保証テストの実行など、一般的なデスクトップアプリケーションやベンダーWebサイト内でのユーザーインタラクションを模倣します。

2. レポート:毎晩や毎日、またはビジネスが必要とするあらゆるタイミングで管理レポートを作成します。RPAは、個別のデータベース、Webサイト、その他のリポジトリからデータを取得し、結合してフォーマットし、結果のサマリーを利害関係者に送信することができます。また、監査レポートにより、メッセージが適切に送信されたかどうかを確認することもできます。

3. データベース処理:Oracle、SQL Serverおよびその他のデータベースの情報を挿入、更新および削除可能な組込みデータベースアクションを利用します。また、RPAはストアド・プロシージャを実行し、本番サーバー間のデータ移動などのデータ移行を組み込むこともできます。

4. ユーザー管理/プロビジョニング:Active Directoryと電子メールアカウントの自動設定と権限付与により、従業員がアクセスしてはいけないものにアクセスしないようにします。ユーザーの加入、解約、権限関連の変更を簡素化し、IT部門を介さずにパスワードのリセットを行うことができます。

5. ソフトウェアの検証チェック:最新のソフトウェアバージョンとセキュリティパッチを実行することで、業界の義務に準拠した状態を維持します。RPAを使用して指定されたサーバーとユーザー機器を監視し、アップデートをダウンロードしてインストールを開始します。

6. ファイルの移動:サーバー間、共有ネットワークフォルダ間、および電子メール間で内部的に移動する必要がある場所の情報を取得するコマンドを実行します。これには、フォルダの同期/削除/空化、FTP/SFTPのアップロードとダウンロード、PDFファイルの分割、データの抽出、移動などが含まれます。

7. スクリプトの実行:Python/PowerShell/VBScriptやその他の実行可能なモジュール、バッチファイルなど、すでに作成したものをいちから作り直す必要はありません。市民開発者向けのRPA機能があらかじめ用意されているため、プログラミング知識は不要です。スクリプト言語が分からなくても、既存のアプリがあれば導入することができます。

8. サーバーアプリケーションの監視と修復:消灯時の監視と修復により、稼働時間を24時間維持し、第3シフトの必要性を排除することができます。日々のサーバーパフォーマンスを監視し、必要に応じてサービスを再起動させ、管理者にメール通知とレポートを送信して確認します。

9. イベント管理:OSのイベントログを監視し、主要なジョブやアクティビティが予定通りに開始、実行、停止されているかを確認します。エラー、警告、その他の問題を捕捉して伝達し、プロジェクトを追跡します。

10. ヘルプ/サービスデスク管理:チケットの自動作成、リストアップ、ルーティング、クローズ、および作動状況のレポート作成により、サポート機能の主要部分を合理化します。RPAは、優先度の高いチケットの時間外アラートを有効にすることもできます。

11. バッチ処理:ユーザーの画面操作を模倣するRPAを活用し、端末操作で夜間のバッチ処理ジョブを開始します。RPAはジョブの開始と停止をレポートし、管理者に失敗と完了を通知します。

12. APIおよびユーザー・インターフェースとの統合:市民開発者に最適なノーコードアプローチで、API統合の複雑さを軽減します。内蔵のHTTPおよびWebサービスアクションは、RESTful APIまたはSOAPベースのWebサービスと統合し、マウス操作やキーボード入力の必要性を回避します。

AutoMateで柔軟性と拡張性に優れたRPAを実現
AutoMateは、IT部門における活用も可能な導入しやすいRPAソリューションです。タスクリストを管理し、マニュアル作業を簡素化するために、多くの企業がこの強力なソリューションに期待を寄せています。実際、当社の長期ユーザーの中の1社は、「AutoMateをフルタイムのIT部門の従業員として考えている」と述べています。
AutoMateは、IT部門に拡張性の高いRPAソリューションを提供し、追加のライセンスコストに関する議論を無意味なものにします。ハードウェアが処理できる限り、多くのボットとプロセスを実行することができ、AutoMateが最も使いやすいエンタープライズ・オートメーション・ソリューションであることがお分かりいただけると思います。