news モノのインターネット (Internet of Things) – IT管理者への影響は? –

AutoMateの開発元HelpSystemsが「予測分析と機械学習を用いたキャパシティ予測の自動化」というコラムを執筆しています。IoTが拡大するとエンドポイントの数も膨大なものとなり開発とコストがかかることやセキュリティ、可視性の重要性といった考察からIoTに関する知識を習得することができます。

莫大なモノのインターネット(IoT)は日々拡大しており、企業にとっては深刻な問題で、すでに過負荷状態にあるITチームにも影響を与えています。実際、Juniper Research社の調査によると、IoTの接続数は2020年の350億から2024年には830億に増加すると予想されています。これは膨大な数のエンドポイントであり、そのすべてに開発と管理のコストがかかります。

ITチームが抱えるIoTに関する課題

IoTの急成長は何を意味するのでしょうか。どんなテクノロジーやトレンドにも言えることですが、消費者と企業の両方の立場から評価すると、プラスとマイナスがあり、その2つの交差点とも言えます。IoTは、あらゆる業界において、効率化と価値ある情報の交換に新たな可能性をもたらしました。例えば、企業は顧客が何を購入しているかという意味のある分析結果にアクセスできるようになり、場所や時間帯に応じて関連商品やサービスを迅速に提供できるようになりました。しかし、その一方で、セキュリティや管理の観点から、新たな課題も生まれています。未知のデバイスが社内ネットワーク上のデバイスに接続し、データを交換できるということは、どのITチームにとっても不安なニュースです。
そのため、ネットワーク管理者は、混乱や侵害、顧客の信頼を失うことのないよう、企業のデジタル情報や資産を保護し細心の注意を払わなければなりません。これは簡単な作業ではありません。というのも、私たちは日々新しいハッキング事件を目にしているからです。2014年の時点で、Network Computing社は、IoTによって「モノの管理者」という新しい役割を生み出したと述べています。それを踏まえて、IT担当者が直面している課題を見てみようと思います。

主な課題:
データセキュリティ:多くのコンポーネントがインターネットに接続されているため、実質データはパブリックドメインの一部のようであり、莫大な懸念事項のパンドラの箱が開かれているようなものです。ネットワークとそこに接続する機器の両方を効果的に保護することが重要です。

インフラ:適切なインフラを整備することは、ビジネスと顧客をサポートするために適切なレベルのパフォーマンスを実現する唯一の方法です。IoTの拡大に伴い、適切なハードウェア、ソフトウェア、および関連するネットワーク監視ツールで管理しなければならない接続やエンドポイントが増加します。

ITスタッフ:広範なインフラで多くのタスクを自動化できるツールがあるにもかかわらず、ITチーム内には知識豊富なセキュリティリソースが必要とされています。適切なチームを配置することで、適切なインフラを構築し、データを適切に保護できるだけでなく、変化する業界の要件や、組織に関連するリスク要因を理解する能力があれば、リスクを軽減することができます。

IoTにおけるネットワークモニタリングのためのトップヒント

これらのことから、何がネットワークに接続しようとしているのか、それが敵なのか味方なのかを知ることが急務となっています。InterMapperのようなネットワーク・モニタリング・ソフトウェアは、IPアドレスを持つものであれば、それが社内にあるかクラウドにあるかに関係なく、すべてをマッピングすることができます。これにより、稼働率に影響を与える問題を検出できるだけでなく、通常とは異なるものがインフラに接続された場合、警告が表示されます。これにより、ビジネスやお客様に影響を与える前に、潜在的な問題をトラブルシューティングすることができます。

ネットワークのマッピングと可視性を完全にする:デバイスがネットワークに接続されるようになった今、問題が発生した際は積極的に対処することが重要です。Intermapperは、常に何が起こっているかを可視化することで、問題を解決することができます。同様に、ネットワークのライブマップを提供し、進行中のイベントをリアルタイムに把握することができます。

適切なパフォーマンスモニタリング指標を開発:デバイスを監視する方法はいろいろありますが、1日のうちの特定の時間帯における標準的なパフォーマンスを把握する必要があります。例えば、Intermapperを使用してSNMPをモニタリングしたり、フロープロトコルを使用して帯域幅の使用状況を注視したりすることができます。これにより、デバイスの数や処理するトラフィック量の増加に、インフラが対応できるかどうかを把握することができます。また、改善すべき点を明確にするための具体的な情報を得ることができます。例えば、14台の内部デバイスが帯域幅の95%を占めている場合、帯域幅を拡大する必要があるかどうかを判断したり、勤務中にコンテンツをストリーミングしている社員と話し合ったりすることができます。

パフォーマンスをリアルタイムに把握:各デバイスはそれぞれ異なるパフォーマンス指標を持っているため、問題を軽減するためにはそれらをモニタリングする必要があります。Intermapperは、ネットワーク上のデバイスを最適化し、問題がビジネスクリティカルになる前に対策を講じることができます。

IoTの拡大に伴い、人間とテクノロジーの関わり方にも様々な変化が見られるようになるでしょう。ネットワークやデバイスで何が起こっているかを適切なレベルで可視化することで、変化を先取りすることができます。