IBM iシステムへの入力やIBM iシステムからのデータ抽出など、従来手動で行ってきた作業をRPAにより大きく合理化することができます。RPAを使って生産性を高め、精度を向上させ、組織全体の作業時間と費用を節減できる10の方法をご紹介します。
1.IBM iからの各種データの抽出と転送、入力を簡素化
RPAを使用すると、IBM iからExcel、PDF、CSVなどの形式で業務データを抽出し、それを各種レポートや電子メールに自動的にアップロードしたり、別の業務アプリケーションへ直接送信することが可能です。
2.シングルサインオンの実装
IBM i上のEIM(エンタープライズ識別マッピング)テーブルのユーザーIDをRPAボットを使ってActive Directoryと照合させることにより、シングル・サインオン(SSO)が可能になります。
3.受信メールを管理する
注文書や発注書などの重要なデータが受信トレイに到達すると、RPAボットはそこから必要なデータを抽出してIBM iに自動的に入力し、データの精度を向上させます。
4.ユーザープロビジョニングの合理化
Active Directoryのような他システムと連携してIBM iユーザーのアカウント作成、構成、権限設定、および削除などの処理を合理化できます。
5.毎晩のバランスプロセスを実行する
RPAボットは、IBM iシステムからさまざまな情報を収集し、そこから重要な情報が何千ものドキュメントに揃うようにして、最も正確な情報を常に入手可能にします。
6. Windowsシステムとの接続
RPAボットは、IBM iとWindowsシステムの統合を実現し、システム間・アプリケーション間でシステムやデータの連携を可能にします。
7.簡単なレポート生成とコンプライアンスの実現
RPAは、IBM iを含む複数のソースからデータを抽出し、主要なステークホルダー間で共有するレポートを作成できます。さらにRPAボットは監査証跡を作成して、業界標準への準拠を容易にします。
8.スタッフの出席を追跡する
人事ワークフローシステム上で従業員から休暇が申請され上長などによって許可されると、その情報が自動的にIBM iに入力され、従業員の休暇をタイムリーに更新することができます。これにより、人事部門の作業負荷を軽減します。
9.電信送金の調整
金融機関などへの手動による送金は貴重な時間を費やし、エラーが発生しやすくなります。RPAシステムを利用することにより、IBM iシステムと金融システムなどとの間でファイルを自動的にプッシュおよびプルし、作業を効率化します。
10. Webサイトから情報を取得する
外部のWebサイト、または企業内のポータルサイトから情報を収集する必要がある場合、RPAボットは人が実行する作業を正確に模倣できます。Webサイトに移動してログインし、必要なデータを取得して、IBM iシステムに自動的に入力することが可能です。
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