コラム コラム:便利なアクション OpenDocument スプレッドシート

今回は、初見ではあまり注目されないものの、意外と有用なアクションにつきまして紹介させていただきます。

今回紹介させていただくのは
■OpenDocument スプレッドシート
アクションになります。

皆様の業務においてはExcelを使用されているところは非常に多く、
逆にOpen OfficeのODSファイルは使用していないケースも多いかと思います。

このOpenDocumentスプレッドシートアクションですが、実はODSファイルだけではなくExcelファイルにも対応しています。
使用方法はExcelアクションとほぼ同じではありますが、実は機能はこちらのほうが多く、ワークシートのコピー、ワークシートの削除、行/列の追加など、こちらにしか存在しないアクションも存在します。

Excelアクションとの違いとしては、
・OpenDocumentスプレッドシートアクションは、画面に一切Excelが現れない
・「ブックを閉じる」アクションで保存するまでは変更が保存されない
・Excelシートに設定された書式は無視される(和暦で書式設定していても、西暦の値がそのまま書き込まれる)
・数式(例: =1 + 1)は結果ではなく数式そのものが書き込まれ、「F2」→「Enter」などで再計算しなくてはならない
・数式に使用される列のデータを書き換えた場合は、次回Excelのアプリで対象のブックを開くまで数式にデータが反映されない
といったものが挙げられます。
そのため、ショートカットキーやリボンなどのExcelのアプリケーションの機能を使用する際にはExcelアクションを使用する形となります。

当記事でこちらのアクションを紹介している理由は、大量のデータを書き込む際にはExcelアクションを使用するよりもこちらのOpenDocument スプレッドシートアクションを使用するほうが圧倒的に処理が速いケースが多いからです。
実績としましては、データベースから引用した大量のデータをExcelに書き込む処理に対してExcelアクションでは80分かかっていたものが、OpenDocument スプレッドシートアクションを使用すると1分で終了した、という実績もあります。

Excelのアプリケーションの機能は使用しない、なおかつ大量のデータ(特にデータセット)の書き込みに時間がかかっており短縮したい、といった課題をお持ちの方は、ぜひともお試し下さい。