AutoMate 23.1.0以降(Enterprise/Plus/Ultimate)環境では、「カスタムアクション」という機能がご利用いただけます。
本ページでは、カスタムアクションに関する簡単な概要、ならびに弊社で作成したカスタムアクションである、「和暦変換アクション」について解説します。
■カスタムアクションについて
カスタムアクションとは、ユーザー個々人が自由に仕様を定義することで、オリジナルのアクションを作成、運用することができる機能です。
通常のAutoMateのアクションで組もうとすると何十行もの定義が必要になるような動作も、カスタムアクションを使用することでより簡略化できます。
カスタムアクションの作成には、C#を使用してのコーディングが必要となるため、Visual Studio2022以降のバージョンが必要となります。
※AutoMate Desktopではご利用いただけません。
■和暦変換アクションについて
カスタムアクションの一例として、弊社では「和暦変換アクション」を作成しました。
和暦変換アクションは、「19991103」や「1999年11月3日」といったような西暦表記の日付を、「平成11年11月3日」や「H11/11/3」といったような和暦表記に
変換することができるアクションです。
仮に和暦変換の動きをタスクで作成しようとすると、約60行分の定義が必要となるところを、今回作成した和暦変換アクションは、和暦変換の動きが1アクションにまとめられています。
■設定項目について
・「年月日を入力(yyyyMMdd、yyyy年MM月dd日、yyyy/MM/dd)」
テキストボックスに、指定された形式での西暦表記の日付を入力します。
例として19991103が入力されています。変数を使用することも可能です。
・「出力形式を選択」プルダウンから、出力形式を選択します。
・元号yy年MM月dd日
・元号y年M月d日(0埋め無し)
・元号アルファベットyy年MM月dd日
・元号アルファベットy年M月d日(0埋め無し)
・元号アルファベットyy/MM/dd
・元号アルファベットy/M/d(0埋め無し)
上記6項目から選択できます。
例として元号yy年MM月dd日が選択されています。
・「結果を変数に設定する」プルダウンから、処理結果を格納する変数を選択できます。
例としてvar_testが入力されています。
以上の項目の設定をすることで和暦変換アクションが実行されます。
■返される実行結果
例として、このような形でタスクを定義し実行します。
19991103が変換され、このような結果が返ってきます。
また、定められた形式に当てはまらない年月日を入力し実行した場合は、フォーマットが正しくない旨のメッセージが返されます。
例として「199991103」と入力し実行します。
このようなメッセージが返ってきます。
このように和暦変換アクションは、西暦表記の日付を1アクションで和暦表記に変換することができるアクションです。
こうしたカスタムアクションを作成し運用していくことで、よりよい業務の効率化を目指すことができます。