本記事では、タスクビルダーから設定できる「イベント」の活用方法について紹介します。
Excelを使用するタスクにおいて、タスクの途中で実行エラーになった際にExcelが開きっぱなしになってしまい、後続タスクにおいて不都合が生じる場合などがありませんか。
エラーになるポイントがある程度絞り込めていればアクションのプロパティからエラー制御が可能ではありますが、すべてのアクションについて設定を行うのは非常に非効率なのが実情です。
そこで活用できるものが、「イベント」の「OnTaskFailure」でございます。
「イベント」は、タスクビルダーの画面上に、「関数」の右隣にあります。そこをクリック頂き、イベントの中から「OnTaskFailure」を選択して下さい。
ここでは、タスクが実行エラーになった場合、タスクを終了する前に行う処理を定義できます。
たとえば、Excelセッションを閉じる処理や、操作対象のアプリケーションを「x」で閉じる処理など、エラーになっても安全な状態でタスクを終了させるような処理を入れることができます。
注意点としては、この「OnTaskFailure」の処理の中でタスクが実行エラーになってしまっては本末転倒ですので、ここに入れるアクションは「エラー時」プロパティ内の「エラーイベントの後」に「次のステップに進む」を指定しておくほうが良いです。
(あくまでも、開いていて欲しくないアプリ/セッションを閉じたり、不要なファイル等を除去したりする処理ですので)
上記の例では、「OnTaskFailure」= タスクが実行エラーになり失敗した場合 のイベントについて紹介しましたが、イベントは他にも
・OnStepStart : ステップが開始される際に毎回実行される処理
・OnStepEnd : ステップが終了する際に毎回実行される処理
・OnStepError : ステップが実行エラーになった場合に実行される処理
・OnTaskStart : タスクの開始前に実行される処理
・OnTaskEnd : タスクの終了後に実行される処理
があります。
エラー処理の効率化などにぜひともご活用下さい。